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大人の男は教養を身に着けるべし!教養として読んでおきたい名作書籍を紹介~三島由紀夫編~

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みなさんは大人の男性に必要なモノはなんだと思いますか?「名誉」「金銭的余裕」「スマートな振る舞い」など様々な要素が挙げられると思いますが、筆者はズバリ「教養」だと思っています。

・教養を身に着けたい
・教養として読んでおくべき本は?

 

今回はこんな方に向けて、教養として読んでおきたい名作書籍をご紹介していきます。この記事では特に私の大好きな「三島由紀夫」の著作の中からおすすめをご紹介していきます。

この記事を読めば「教養が必ず身に付く」とは言いませんが、心理的な豊かさを得るために読んでおくべき作品が見つかります。

 

教養ってなに?

教養を身に着けたいと思いつつも、イマイチ「教養」という言葉の定義がわからないという方も多いのではないでしょうか?

goo国語辞書によると以下のような定義だそうです。
——————————————————————————-
1 教え育てること

2
㋐学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。

㋑社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識。「高い教養のある人」「教養が深い」「教養を積む」「一般教養」
——————————————————————————-

ここからは個人的な意見ですが、「教養」という言葉に絶対的な正解はないと筆者は思っています。

強いて言えば、定義の中の㋐の部分が最も私が思う「教養」に近いです。

ここでは私なりに以下のように「教養」を定義してみます。

「実生活に役立つ・役立たないに関わらず、文化的活動・対人活動の経験を通して、精神的豊かさを得られるモノ」

筆者なりの定義ですので、「自分はそう思わない」という方もいらっしゃると思いますが、私は上で定義したように「教養」という言葉を捉えています。

もっと簡単に言うと「精神的豊かさ」という部分が一番コアとなる部分だと思います。

実生活やお金を稼ぐことに役立つモノは一般的に「スキル」と呼ばれますが、「教養」とは身に付くことで自分の物事の捉え方に影響を与え、精神的に豊かな人生を歩むためのモノだと私は思います。

スキルはもちろん重要ですが、精神的な豊かさを兼ね備えてこそ、大人の余裕にもつながっていきます。

細かく定義するととんでもない文量になってしまうので、ここでは上記のように定義するに留めますが、この記事ではこのような考え方に基づいて、三島由紀夫のおすすめの作品をご紹介していきます。

 

教養として読んでおきたい名作書籍をご紹介~三島由紀夫編~

ここからは実際に、教養として読んでおきたい三島由紀夫の作品8選をご紹介していきます。

 

『仮面の告白』

1949年に刊行された、三島の代表作とも言える作品。

三島自身の私小説的な側面が強く、主人公である「私」の性的志向の自認と、自らへの失望とも呼べる挫折が流麗な文体で描かれています。

昨今ではLGBTの話題が大きく取り上げられていますが、今から70年も前に性的志向を題材にしているのは、さすが三島由紀夫といったところですね。

自らの性的志向を自認した「私」の苦悩や、そこから目をそらして友人の妹「園子」と関係を深めていく様子など、「私」の心理状態を精密に解剖していくような作品です。

三島作品の中では比較的読みやすいと思いますので、三島が初めてという方はぜひ『仮面の告白』から読んでみてください。

『金閣寺』

こちらも三島の代表作と呼べる作品で、1956年に刊行されました。

こちらの作品は実際に起きた金閣寺放火事件をモチーフにして描かれています。

主人公の溝口は幼いころから父に「金閣ほど美しいものはこの世にない」と聞かされてきましたが、実際に学僧として金閣に預けられた溝口は思ったより美しくないと落胆します。

しかし、戦時中であったため、自分も金閣も同じく空襲で焼けてしまうかもしれないという共通点を見つけ、滅びゆくものの美しさを見出します。(三島の作品にはなんども「死の美しさ」が描かれています。)

最終的には「美」に対する嫉妬や憎しみで金閣に火を放ちます。

作品の一番最後で金閣を燃やした火の粉が夜空に舞う様子を眺めながら煙草を吸う描写はとても有名です。

「私は煙草を喫んだ。一ㇳ仕事を終えて一服している人がよくそう思うように、生きようと私は思った。」

人間の弱さや脆さ、嫉妬、羨望など、様々な心理描写を書ききった、まさに傑作です。

『潮騒』

本作は1954年に刊行された、恋愛小説です。

現代では考えられないほどに純粋な男女の恋を描いた物語です。

舞台となる三重県の歌島の眩しい情景描写と、若い男女が恋に落ちていく純真な心情描写がとても美しく、読了後のすがすがしさはこの上ないです。

三島は政治的・哲学的な作品が多く、本人の最期からも、小難しいイメージを持たれていますが、本作やこの後ご紹介する『不道徳教育講座』、『美しい星』など、ウィットにとんだ作品やファンタジー作品も数多く執筆しています。

少し違った三島を感じてみたい方には、本作はおすすめです。

『不道徳教育講座』

本作は1958年から雑誌『週刊明星』に連載された、ウィットや笑いに富んだ評論。

「教師を内心バカにすべし」「人に迷惑をかけて死ぬべし」など、様々なテーマに対しての評論が続きますが、最終的には不道徳ではなく、道徳的な結論に至るのが、三島の人間性を表していると思います。

「教師を内心バカにすべし」では、少年期特有の反抗心に寄り添いながらも、その上で自ら学びを得る姿勢、教師になんか理解されてやらないが、勉強はしてやると言った気概を持つことが大切だと説いています。

大人になった今読んでも、自分の生き方・考え方をおもしろおかしく熟考できる、とてもおすすめの作品です。

『豊穣の海』シリーズ

『豊穣の海』シリーズは三島の生涯最後となった作品。『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の全4巻となっており、読み切るにはかなりの根気がいる作品と言えます。

輪廻転生がテーマとなっており、仏教や神教の思想が至る所に見受けられ、真に理解するのはなかなか難しいです。

本作は若者が死んだ後、次の巻の主人公に転生していくという流れで進んでいきます。

こちらのnoteにとても詳しく解説が載っていましたので、参考にしながら読むとわかりやすいと思います。

※ここまでキレイに解説しているモノは初めて見ました。すごいの一言です。笑

まとめ

ここまで教養として読んでおきたい名作書籍~三島由紀夫編~をご紹介してきしたが、いかがでしたでしょうか?

三島の文学は心情描写や思想がとても考えさせられるものばかりで、一冊読むと他の作品も読んでみたいと思わされるものばかりです。

ぜひご紹介した作品を手に取って、精神的豊かさを手に入れていただけると嬉しいです。

 

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